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インフルエンザ

2013年11月28日(木)のつぶやき

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、季節性インフルエンザ(香港A型・ソ連A型・B型)と2009年から新型インフルエンザが流行し世界中に広がりました。
季節性インフルエンザは主に冬場に流行していましたが、新型インフルエンザは夏場にも流行します。また今までと違ったインフルエンザウイルスによる感染症なのでほとんどの人が免疫をもたないために感染が拡大し世界的な大流行を起こしました。 2009年に発生した新型インフルエンザはブタを起源とする所から「ブタ由来インフルエンザ」と呼ばれています。
インフルエンザにかかると38℃以上の急な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの症状があらわれます。 特に高齢者、妊娠中の方、乳幼児がかかると気管支炎、肺炎などを併発し重症化し
最悪の場合死に至る事があります。
インフルエンザの予防としては
1.流行前にインフルエンザワクチンの接種を受ける
2.人ごみを避け、外出時にはマスクを着用する
3.帰宅時には手洗い、うがいをする
4.栄養と休養を十分にとる
5.室内の加湿と換気をよくする
などがあります。
インフルエンザの治療としては
インフルエンザウイルスの増殖を抑えるお薬で治療します。 飲み薬(タミフル)、吸入薬(リレンザ、イナビル)などがあります。
インフルエンザは早めの治療が必要です。そのためインフルエンザの疑いがあれば早めに医療機関を受診し適切な治療を受ける様にしましょう。

ノロウイルス

2012年12月26日(水)のつぶやき

ノロウイルスは1972年にその形態が明らかになりました。ノロウイルスは乳幼児から高齢者まで広い年齢層で発症します。主に11月~3月の冬季に現われますが、年間を通して感染はおこる様です。症状としては下痢だけでなく嘔吐を引き起こす事が特徴です。嘔吐の場合、処理・消毒を適切にしないと床に残り乾燥し空気中に舞い上がり感染が広がることもあります。また便や嘔吐物の処理は使い捨ての手袋を使用しペーパータオル等で取り除きビニール袋に入れる様にし、残った汚物は塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈した物でよく拭き取る様にしましょう。
治療法としては有効な抗ウイルス剤はなく、通常、対症療法がおこなわれます吐き気を抑える薬や胃腸を整える薬などの飲み薬、脱水症状に伴う点滴などで症状を緩和します。また無理に下痢を止めるとウイルスが腸管内に溜まりますので、強い下痢止めは使用しないことが大切です。
予防としては基本は石鹸での手洗いになります。しっかり洗う事により手の油分を落とすことによりウイルスも落ちやすくなります。あとは乾燥を防ぐために保湿クリームを塗っておいてください。
次に食品は加熱する様にしてください。二枚貝(牡蠣、アサリ、シジミ、ハマグリ)が有名ですが、それ以外からの感染も報告されています。厚生労働省から発表されている物では85度で1分間以上の加熱をすればウイルスの感染性はなくなるとされています。
この時期はノロウィルスだけでなく風邪、インフルエンザなどにもかかりやすい時期ですのでそちらの方の予防も気をつけていただきたいと思います。

梅雨の病気

2012年5月23日(水)のつぶやき

5月の連休も終わり、これから梅雨の季節になります。この期間は日照時間も短くなり、湿度・気圧の変化もおおきくなりますので、様々な病気が起こりやすい時期です。
 まず花粉ですが、梅雨の時期はスギとヒノキの花粉がおさまって花粉症の患者様は過ごし易い季節になりますが、今度はイネ科の花粉が飛び始める時期でもありますので、つらい時期のはじまりでもあります。
 また、この時期は気圧の変化や冷房等によって外気の温度差により、神経痛や頭痛がおおくなります。軽い運動をすることも必要ですが、無理をしないで身体を休め、ひどくなる前に薬を服用するようにしましょう。湿度も高くなるので、喘息の原因であるカビやダニが発生しやすくなるので、発作を起こしてしまう人が多いみたいです。部屋を定期的に換気したり、掃除を細目にするよう心がけましょう。また、ストレスも溜まりやすくうつ病になる人も多いようで、天気のいい日は外出するよう心がけましょう。
 梅雨が終わると待望の夏が始まりますので、調子が悪くなる時期をなんとか乗り切るよう頑張ってください。
 

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